「ふくしま・森づくり子ども大使派遣事業(秋田県)」を実施しました。
2015年8月6日
「森づくり子ども大使」を秋田県に派遣しました。

福島県と当協会では、本県の子どもたちが、森や緑とふれあう野外活動の機会を増やすため、8月4日から5日まで秋田県立岩城少年自然の家で開催された「秋田県緑の交流集会」に郡山市立穂積小学校緑の少年団11名(男9、女2)を「森づくりこども大使」として派遣しました。
緑の交流集会には、本県から派遣した穂積小学校緑の少年団をはじめ、秋田県からは、ボーイスカウト秋田、MV東北秋田県緑の少年団、さくらシャインキッズの計4団体46名(男21、女25)、各団体の引率者、秋田県職員、秋田県森の案内人、それに主催者の秋田県緑化推進委員会の職員計28名を含めて合計74名が参加しました。
初日の開会式では、穂積小学校緑の少年団たちが復興への歩みと未来に向けて海岸林や森の復興に取組む決意を述べた後、自分たちが実践している少年団活動内容を紹介し、「これからもくじけずに前を向いて頑張っていきますので応援してください。」と会津地方に四百年前から伝わる郷土玩具「起き上がり小法師」を秋田県の児童に贈呈しました。


それから全員で道川海岸にバスで移動し、秋田県の職員から森林と海の関係についての話を聞いた後、地引き網を体験しました。児童たちは、網を引くことの大変さをはじめて知りました。




夜は、児童が指導員の指導を受けながら作った提灯で足元を照らしながら、児童を6班に分け、真っ暗闇の林内歩道を歩く肝試しを兼ねたナイトハイクにチャレンジしました。約1時間のナイトハイクでしたが、全員が汗だくになって恐怖と闘いながら歩きました。

最終日となる2日目は、木工教室で小さなローテーブルを製作しました。キット製品ですが、組立てるのに金づちと釘を使います。釘が上手く打てない児童が多く、指導者の手を借りて最後まで頑張って組立てていました。


自然観察では、森の案内人から樹木の名前や特徴を学びました。樹皮や葉に触れたり、葉脈を見たり、葉をちぎって匂いを嗅いだりと一生懸命に取り組みました。また、散策コースの途中にあるザリガニ生息池でザリガニ釣りを体験しました。


このようにして2日間はあっという間に過ぎましたが、穂積小学校の児童たちは、秋田県の児童と野外活動や屋内活動、同部屋宿泊などを通して絆を深め、福島県について知ってもらうことができ、たいへん有意義な体験であったと思います。

新聞記事掲載:福島民友(2015年8月8日付、15面)