「第3回 福島県緑の少年団交流集会」を開催しました。
2016年8月9日
仲間と素敵な思い出をつくる2日間

8月7日、8日(日曜日、月曜日)伊達市の霊山こどもの村において、「第3回 福島県緑の少年団交流集会」を福島県緑の少年団育成協議会、(公社)福島県森林・林業・緑化協会の主催、福島県、福島県教育委員会、関東森林管理局、伊達市、一般社団法人りょうぜん振興公社の後援により開催しました。
この交流集会は、一昨年から実施して今回3回目で、緑の少年団同士交流を深めるとともに、様々な体験や研修等を通じて次世代の主役となる森と緑づくりを担う青少年を育成するため、1泊2日の日程で実施しています。
今回の交流集会では、石田みどりの少年団、田村市立要田小学校緑の少年団、綴秋山みどりの少年団、飯豊小学校緑の少年団、大玉村立玉井小学校緑の少年団、大山小学校緑の少年団の6団の緑の少年団30名(団員24名、引率者6名)が参加しました。
交流集会1日目は、まず同日開催された「森林(もり)と遊ぶ交流会」に参加し、一般参加の方々と一緒に、森林の学習会・オリエンテーリング・自然観察会で、それぞれ海岸防災林について学んだり、こどもの村内を探索したり、実際に猛禽類を観察しながら動物の生態などを学びました。午後からはMy箸づくりや森林のアロマづくりなどのフリープログラムに参加し木工体験などをしました。

「森林と遊ぶ交流会」終了後、「第3回 福島県緑の少年団交流集会」の開講式が行われ、主催者である福島県緑の少年団育成協議会の渡邉裕樹会長が挨拶し、スタッフ紹介をした後「森林(もり)とのきずなづくり植樹リレー」を行いました。
この植樹リレーは、平成30年の第69回全国植樹祭本県開催に向けて、県内各地で開催される植樹活動をリレーの形で結ぶもので、今回の交流集会はそのマツコースで、県内のマツの木でできた木製プレートとバトンが渡邉会長を通じて今回の開催地の伊達市を代表して石田みどりの少年団の4名へ引き継がれました。その後、イロハモミジの苗木を石田みどりの少年団と渡邉会長が植樹し、参加者全員で記念撮影を行いました。なおこのバトンは、10月に喜多方市で開催される地方植樹祭に引き継がれる予定となっています。





次に、子どもたちは5つの班に分かれて、福島県キャンプ協会の松前雅明さんをはじめ4名のキャンプ協会スタッフの指導の下、テント設営と夕食づくりを行いました。
テント設営では、作業に苦戦している様子でしたが、今日初めて会った他の少年団員ともコミュニケーションをとりながら、慣れないながらもみんな協力してテントを張っていました。
夕食づくりでも、班ごとに協力しながらカレーの食材を切ったり、跳ねる油に苦戦しながらバーベキューをしたりするなど、皆それぞれが積極的に取り組んでいました。夕食が出来上がると和気あいあいとしながら、おいしそうにカレーやバーベキューを頬ばっていました。








1日目の最後は、キャンプ場に隣接している紅彩館の大浴場で入浴しさっぱりしたあと、みんなで花火をして楽しみました。ときおり灯りに引き付けられてきた虫に驚く場面もありましたが、ほのぼのとした雰囲気の中、子どもたちはとても楽しんでいました。
日中は快晴のためとても暑くて大変でしたが、夜はその甲斐あって普段経験することのない暗闇の世界で満点の星空を見ることができました。夜の自由時間は、その星空の下それぞれのテントで子どもたちだけの時間を過ごしました。


交流集会2日目は、テントが朝露に濡れてしまったため片付けをあとにして乾かしつつ、キャンプ協会の方たちと、交流集会の最後のプログラムとなる霊山登山に向けて朝の準備運動をしました。子どもたちは昨日の疲れを感じさせないくらい朝からとても元気な様子で飛び跳ねていました。
その後、朝食を済ませ、霊山登山へ出発しました。


霊山登山では、班を大きく3つの班に分け、班ごとに霊山道先案内人会の大橋克之さんをはじめ3名の案内人会スタッフのガイドの下、道沿いに生えている野草や樹木についての説明を受けながら登山コースを歩きました。コースは、まず霊山登山口を出発し、「鍛冶小屋岩」、「見下ろし岩」、「国司沢」、「天狗の相撲場」の順に登っていきました。「見下ろし岩」では、自分たちがキャンプをしていたこどもの村を見下ろし、眼下に広がる綺麗な霊山の景色を楽しみました。また「天狗の相撲場」には、その岩の間に手すり付きの梯子が掛かっているだけで下が丸見えなので、梯子を恐々渡る子もいれば、怖がらずに渡る子もいました。






「天狗の相撲場」の次は、「親不知子不知」や「護摩壇」の岩場を通り「霊山城跡」を見学しました。建物は残っていませんが、うすく霧がかかっていて神秘的な雰囲気でした。続いて、最後に霊山最高峰である「東物見岩」に向かい、標高825メートルを少年団全員、登頂することができました。
下りは、登りに比べて足取りも軽く皆すいすい進んでいる様子でした。
登りはじめの天候は曇りで少し汗ばむ暑さでしたが、道途中で霧雨が降ってきて子どもたちは「ミストだー。」とはしゃいでいました。しかし、後半雨が霧雨から大粒の雨に変わり大変でしたが、霊山の草木が頭上を覆っていたため、思ったほどずぶ濡れにならず無事に下山しました。



下山後、こどもの村に戻り閉講式を行いました。閉講式では、各班の代表者がこの2日間で楽しかったことや特に印象に残ったことなどをふりかえり、思い思いの言葉で感想を述べ、2日間にわたる交流集会を終えました。
2年後には、第69回全国植樹祭の開催を控えており、今後、緑の少年団の役割が更に重要になってくることから、これまで以上に青少年育成活動を支援・推進していかなければなりません。
次回も子どもたちに有意義な時間を過ごしてもらうとともに、参加して良かったと思えるような交流集会にしていきたいと思います。

