「第14回 うつくしま育樹祭」を開催しました。

「第14回 うつくしま育樹祭」～第69回全国植樹祭連携イベント～の開催

日時：平成28年11月12日（土曜日）
場所：白河市東風の台運動公園
うつくしま育樹祭実行委員会

　うつくしま育樹祭は、県民の皆さんに緑や森林とふれあいながら、森林を守り育てることを知り、感じていただくことを目的として、森林を手入れする育樹作業や苗木を植栽する植樹作業、さらには参加者同士交流を深めていただく様々なイベントを実施しています。
　今回の育樹祭は平成30年全国植樹祭の福島県開催を受けて、全国植樹祭ＰＲテントの設置をするなど、連携イベントとしてＰＲも兼ねて実施しました。
　また、鳥取県の美鳥（みどり）の大使（鳥取市立神戸小学校、湯梨浜町立羽合小学校の緑の少年団の皆さん）から、「とうほくとっとり・苗木の里帰りプロジェクト」の一環として、本県で採取されたクヌギの種子から鳥取県の小学生等が育てた苗木を寄贈していただき、来賓と地元の緑の少年団（小野田小学校、釜子小学校の緑の少年団）と一緒に式典の中で記念植樹を行いました。

　開会式は渡邉裕樹実行委員長の開会のことば、大会会長を務める内堀雅雄福島県知事（代読：畠利行副知事）のあいさつ、森林（もり）とのきずなづくり植樹リレー、苗木のホームステイ「スタートセレモニー」、苗木（クヌギ）の寄贈セレモニー、鈴木和夫白河市長の来賓祝辞、記念植樹、記念撮影の順に行いました。

　参加者は約360人にのぼり、参加者の皆さんに式典終了後、アカマツの大径木を実際に倒すところを見学していただきました。ふくしま・グリーンフォレスターの会のスタッフの方がチェーンソーを使って切り込むと「ドスンッ！！」と大きな音を立てて大木が一瞬にして倒れました。その伐倒の迫力に皆「おぉ～っ」と感嘆の声をあげていました。
　デモストレーション後 午前の活動は、ふくしま・グリーンフォレスターの会や福島県もりの案内人の会の森林ボランティアの皆さんのご協力の下、それぞれの班に分かれて育樹作業に汗を流しました。
　育樹作業では、森林保全のための広葉樹の抜き伐り作業（こども班）や木材生産を目的としたヒノキ林の除間伐作業（おとな班）を行いました。
　会場（緑地広場）には全国植樹祭ＰＲテントを設け、参加者の皆さんに、より全国植樹祭について知っていただこうと全国植樹祭関連のＰＲパネル等の展示はもちろんのこと、東日本大震災の津波で被害を受けた福島県内の太平洋沿岸部の海岸防災林についてのパネルも併せて設置、展示しました。その他にも、植樹リレーのコーナーを設け、参加者に思い思いのメッセージをそれぞれの短冊に書いて専用ポストに投函していただきました。

　午後の活動は、クリスマスツリーオブジェづくりや自然観察、白河高原薪の会による薪割り体験、会津若松市で鋸鍛冶を営んでいる五十嵐征一氏による鋸（のこぎり）目立て実演や午前中の作業で切り出したヒノキを使った丸太切り体験などの交流イベントを実施しました。どのプログラムも皆さん一生懸命、熱心に取り組まれていました。
　閉会式は甲斐敬市郎実行副委員長があいさつし、閉幕しました。閉会式終了後、地元白河産の新米コシヒカリと緑化木としてマテバシイの苗木を参加者全員に配布し、受け取った参加者はそれぞれの帰路に着きました。
　これからも平成30年の全国植樹祭に向けて、福島県が震災・原発事故から復興した姿を全国へ発信できるよう、こうした森林づくり活動をより一層進めてまいります。
　最後に、第14回うつくしま育樹祭にご参加・ご協力していただいた皆さんに御礼を申し上げます。ありがとうございました。

新聞記事掲載①：福島民報（2016年11月13日付、4面）
新聞記事掲載②：福島民友（2016年11月13日付、2面）