「第4回 福島県緑の少年団交流集会」を開催しました。
2017年8月1日
自然と友と過ごす2日間

平成29年7月30日、31日(日曜日、月曜日)大玉村のふくしま県民の森・フォレストパークあだたらにおいて、「第4回 福島県緑の少年団交流集会」を福島県緑の少年団育成協議会、(公社)福島県森林・林業・緑化協会の主催、福島県、福島県教育委員会、関東森林管理局、大玉村、(公財)ふくしまフォレスト・エコ・ライフ財団の後援により開催しました。
この交流集会は、今回で4回目の開催となり、緑の少年団同士交流を深めるとともに様々な体験や研修等を通じて、次世代の主役となる森と緑づくりを担う青少年を育成するため、1泊2日の日程で実施しています。
今回の交流集会では、田村市立要田小学校緑の少年団、飯豊小学校緑の少年団(小野町立飯豊小学校)、大甕緑の少年団(南相馬市立大甕小学校)、新地町緑の少年団(新地町立駒ケ嶺小学校)、綴秋山みどりの少年団(いわき市立綴小学校)の計25名(団員18名、引率者7名)が参加しました。
1日目は、まず森林学習館にて開講式を行い、主催者である福島県緑の少年団育成協議会の渡邉裕樹会長が挨拶し、スタッフ紹介、班分けをしました。班分けでは、子どもたちは3つの班(活動班)に分かれて、お互いに緊張しながらも自己紹介をしました。
開講式終了後、木工室に移動し、木工工作としてマイ箸づくりを行いました。子どもたちは作り方の説明をよく聞いて、自分好みの形になるよう慎重にカンナでヒノキ材を削り、一人ひとりオリジナルの箸を作りました。部屋の中は次第に削られたヒノキのいい香りが広がり、カンナくずの匂いを直接かいだり、集めて感触を確かめたりととても楽しそうでした。




箸づくりを終えると次は、全国植樹祭関連事業である「森林(もり)とのきずなづくり植樹リレー」の一環として記念植樹を行うため屋外に出て、参加少年団の各代表者5名と渡邉会長が「セイヨウシャクナゲ」の苗木を森林学習館の敷地内に植樹しました。
その後、子どもたちは同敷地内の個別サイトに移動し、福島県キャンプ協会の松前雅明さんをはじめ4名のキャンプ協会スタッフの指導の下、テント設営と夕食づくりを行いました。
テント設営では、6つの班(テント班)に分かれて、慣れないながらも一生懸命ポールを組み立てたり、ペグを打ち込んだりと少年団員同士コミュニケーションをとりながら協力してテントを張り、出来上がったテントに子どもたちはとても満足そうでした。
夕食づくりでは、活動班ごとに協力しながら鍋でお米を炊いたり、カレーの具材を煮たり、バーベキューグリルの炭にマッチを使って火を点けたりと皆それぞれが積極的に取り組んでいました。夕食が出来上がる頃には子どもたちはすっかり打ち解けたようで、仲良くカレーやバーベキューを頬張っていました。










1日目の最後は、ナイトハイクということで子どもたちは、キャンプ協会お手製の空き缶ランタンを片手に、カッパを着て活動班毎に小雨の降るなか出発しました。夜の森(施設敷地内)にあらかじめ用意されたコースの目印となるロープを頼りに、チェックポイントの旗をとったり滝の裏をくぐったりしながら廻りました。子どもたちは、昼間とは違った暗く静かな森の中をランタンのぼんやりとした灯りだけで歩くといった普段なかなか経験できないことを体験できたと思います。
夜の自由時間になると、子どもたちはビジターセンター内の温泉に入りさっぱりしたあと、それぞれのテントでこどもたちだけの時間を過ごしました。


2日目は午前中、霧がかかっていましたが心配していた雨は降っておらず、予定通りに朝食と準備運動を済ませたあと、安達太良山の麓にある「遠藤ヶ滝」を散策しました。
福島県もりの案内人の会の桑原信さんをはじめ3名の案内人スタッフのガイドの下、活動班ごとにビジターセンターを出発し、杉田川沿いの舗装道を黙々と歩き、不動沢駐車場で一端休憩をとってから、沢歩き遊歩道に入り「赤不動」を通って「遠藤ヶ滝」へ向かう片道約4kmのコースを歩きました。


道中、天気は曇りで蒸々とした暑さでしたが、霧の立ち籠める森林の中を歩いたり、足下に気をつけながら橋を渡ったりと子どもたちは元気に進んでいました。途中ガイドさんの草木の説明を聞いたり、捕まえたヒキガエルを恐る恐る観察したりする場面もありましたが、無事に「遠藤ヶ滝」に到着し、力強い滝の流れと涼しい風を感じることができました。
帰りは、雲が切れて遊歩道の中に木漏れ日が差し込む中、子どもたちは疲れも見せずスイスイと来た道を戻りました。また、休憩中にスタッフから草笛の吹き方を教わると何度もトライし、音が「ピー」と鳴るととても嬉しそうでした。








散策終了後、森林学習館に戻り閉講式を行いました。
閉講式では、各班の代表者が楽しかったことや特に印象に残ったことなどを発表しました。子どもたちは、「カレーづくりを頑張った」「初めて会った友達とすぐに仲良くなれた」「ナイトハイクで一番に帰ってきて他の班がなかなか戻らなくて心配した」などこの2日間を思い思いの言葉でふりかえり、1日目に行った「森林(もり)とのきずなづくり植樹リレー」の短冊に森づくりへの想いを記入して、2日間にわたる交流集会を締めくくりました。
来年の春には、いよいよ第69回全国植樹祭が南相馬市で開催されます。今後、緑の少年団の役割が更に重要になってくることから、これまで以上に青少年育成活動を支援・推進していかなければなりません。
次回も子どもたちに有意義な時間を過ごしていただき、参加して良かったと思えるような交流集会にしていきたいと思います。







