30年度 林業人材育成研修会を開催しました
2018年7月2日
平成30年6月22日(金曜日)に、天栄村の「文化の森てんえい」及び天栄村現地にて、県内の林業事業体及び林業関係者に向けて「林業人材育成研修会」を開催しました。
講師として、昨年度に引き続き小田桐久一郎氏(青森県国有林材生産協同組合参事)を迎え、「林業労働安全に係る考察とWLCルールの競技安全対策」と題し、主にチェーンソーの取扱いが中級者以上の方を対象に研修を行いました。



午前中の座学では、林業での死亡災害の7割を占めるチェーンソー作業において、事故を減らすために必要な正確な伐倒やヒューマンエラーに対する作業員の心構え、現場の状況に応じた安全な伐倒作業等について講義いただきました。
休憩後の後半は、WLC(世界伐木チャンピオンシップ)競技の基本ルールの説明を中心に講義を行い、『競技は現場の林業作業と深く関連しており、いかに「安全で効率の良い作業」を行うのかという考えに結びついている』との解説がありました。
午後からは、会場を天栄村内の森林再生事業現場に移して、小田桐講師によるチェーンソー伐倒の実演や希望者への伐木作業の直接指導等を行いました。また、参加者からの質問を受け、現地でチェーンソーの目立て方法についての実演も行いました。


伐木作業の直接指導は、希望者が多数となりやむを得ず3名程度に絞るほどの人気で、現地研修に参加された方はスマートフォンやカメラなどを手に録画しながら、熱心に講義を受けていました。



参加者へのアンケート調査の回答では「大変良かった」「参考になった」との感想が多数を占め、「ミスに対する考え方を変える事ができそうだ」「WLC大会のルールが参考になった」との声が寄せられました。
今回の研修会を生かして、今後より一層安全に考慮しながら現場作業に取り組み、林業での事故が少しでも減っていくことを願います。